2011年01月12日

入賞の極意は? 中園さんにインタビュー!!

編集者Sです。
1週間くらいぶりです。

万歩計「箱根駅伝を歩こう」が
やっと届いたので、
楽しくて歩いていたら、
ブログの更新が滞りました。
きちんとやっている
ラノベチーム
蔑まれそうだ……。
向こうは先日第2回の締切がきたので、
てんやわんやだもんね。

でもでも、
私もただ万歩計持ってボーっとして、
「あー、箱根駅伝に換算すると、
 まだ往路の霞が関のビル街かぁ」
とかやってたわけじゃありません。

第2回『このマンガがすごい!』大賞
への応募を考えてくださっている
みなさまに向けて、
第1回の最優秀賞の受賞者である
『アプリオリ・ゲーム』
中園吉生さんに、
入賞作創作の
極意を聞いて来ましたよ!


以下、さっそくインタビューです~。-------------------------------

(編集S)それでは中園さん、よろしくお願いいたします!
 第1回の最優秀賞に選ばれた『アプリオリ・ゲーム』。
 投稿作は、このコミックスに収録されている
 『アプリオリ(※投稿時のタイトルは『予知夢』)』と
 『CORD』ですが、制作期間はどれくらいですか?

中園(※以下、青字は中園さん)
  正確には覚えてませんが、
  『アプリオリ』(約70枚)は5ヵ月、
  『CORD』(約30枚)は3ヵ月くらいでしょうか。
  『CORD』はラクガキからスタートしたので、
  ストーリーを後から考えるのに時間を使いました。


(編集S)作品を描くときにこだわったのは、どんなところですか?

  『アプリオリ』はストーリーテーリング、
  『CORD』は絵です。


(編集S)確かに『アプリオリ』は、どんでん返しが連続して起こる、
 構成が見どころの一つとなっている作品ですよね。
 対して『CORD』は、画面上で延々と続くコードを
追っていく……という
 絵の面白さで見せる作品でした。

 ご自分の作品について、入賞したポイントはどこにあると思いますか?

  ポイントになるかわかりませんが、
  僕は投稿時に短編を3作品出していました。
  各作品の見せどころを変えて
  一辺倒ではないことをアピールをしたわけです・笑。


(編集S)その狙い、当たってるかもしれません!
 最終選考会でも「この人(中園さん)は、
 こっちの作品ではこういうことを、
 あっちの作品ではああいうことをやりたがってる。
 その意図は伝わってくるよね」と
 感心していた選考委員の方がいました。
 〝作家として、いろんなジャンルを描ける可能性〟
 をアピールされると、グッとくる選考委員も、
 確かに中にはいるようです。

 ところで、マンガのネタですが、
 どうやって作っているんですか?

  内容を考えるときは、ひたすら妄想です。
  頭の中で勝手にセリフを交わします。
  A:「○○~」
  B:「××~」
  というように、
  頭の中で誰かと誰かが喋っている妄想をしました。
  面白い会話になるように、妄想していきます。
  そうしてできたのが『予知夢』です。
  ちなみに、マンガを描いていて、一番楽しいのは、
  面白いストーリーが出来上がった時です。
  あとの作業は、全部つらいです。


(編集S)そのつらい作業を乗り越えての受賞!
 では受賞して、一番印象深かったことを教えてください。

  「自分のやってきたことは、間違いじゃなかった」と
  確信できたことです。


(編集S)最後に、第2回への応募を考えている方へ、
 メッセージをお願いいします!

  描く方も、見る方も人間なので、好みはそれぞれです。
  ですので、個人的には、長編一本で勝負するよりは、
  短編を組み合わせて100ページ以上に
  した方が効果的かと思います。
  また、宝島社にコミック雑誌が無いため、
  編集の人は単純に〝面白いか?〟という
  ところでしか見ないと思います。
  編集の人の顔色をうかがう作品ではなく、
  オリジナリティーを前面に押し出した作品で
  勝負して下さい!!

  って言ったところで、
  結局判断するのは編集の人ですから、
  僕の言うことはあまり参考になるかどうか……汗

  頑張って下さい!としか言えません・汗


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中園さん、
お忙しいところ、本当にありがとうございました!

編集サイドから
言葉を添えさせていただくなら、
ご応募いただくのは、
長編でも、短編でも、
もちろん全然かまいません。
長編をしっかり構成し、
ラストまで読者をひっぱれる
魅力ある演出が施せるのであれば、
それはもう、ものすごいことですから。

なので、
短編のほうがいい評価が得られる、
ってことはないんですね。

ですが、
短編を複数合わせてご応募いただく場合は、
中園さんが言ってくださったように、、
テイストの違う作品を混ぜていただいた方が、
選考委員の誰かの心にひっかかる可能性が
大きくなることは確かです。

なので、投稿作を見比べてみて、
「あれ? 
 作品の読後感が、
 わりとどれも似てるかも?」
と感じた方、
まだ時間はあります!

ショート作品でかまいませんから、
テイストの違ったものを
新たに作ってみるのも、
手かもしれませんよ?

なにはともあれ、
みなさんの力作、
お待ちしています!

次回は
編集長イチオシ賞を受賞した
行村行成さんに、
創作の秘訣を聞いちゃいますよ!


(編集者S)

konomanga at 16:30│Comments(0)TrackBack(0)

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